PythonでWebアプリケーションの作り方を解説!【初心者向け】
2024年7月25日
こんにちは!
今回の記事では、PythonでWebアプリケーションの作り方について解説します。
多くの駆け出しエンジニアがPythonなどのプログラミング言語の学習を終えると、Webアプリケーションの開発をしたいと考えるでしょう。
そこで、「どうやってWebアプリケーションを作ればいいの?」という疑問が湧くでしょう。
そのような方に向けて、PythonでWebアプリケーションを作るにはどうしたらいいのか?どのような知識が必要なのか?具体的に何をすればいいのかを詳しく解説します。
PythonでWebアプリケーションを作るには?
まず、PythonでWebアプリケーションを作るためには、Webフレームワークを使います。
Webフレームワークとは?
Webフレームワークとは、Webアプリケーションを構築する際に必要な機能を提供するソフトウェアフレームワークです。
これにより、開発者は基礎的な構造や共通の機能を一から作成する手間を省き、効率的に開発を進めることができます。
Pythonには、さまざまなWebフレームワークがあります。
PythonのWebフレームワークには何があるのか?
PythonのWebフレームワークには以下のようなものがあります。
- Django
- Flask
- FastAPI
- Tornado
- Bottle
- Pyramid
多くの種類があるのですが、主に使われるのは、DjangoとFlaskです。
Djangoは、Webアプリケーションの開発に必要なすべての機能を提供するフルスタックフレームワークです。
Flaskは軽量でシンプルなマイクロフレームワークであり、必要最小限の機能のみを提供します。
各フレームワークの詳細については、以下の記事で解説しています。
【関連】PythonのWebフレームワークには何があるの?【Flask、Django、FastAPI・・・】
どのフレームワークを選んだらいいのか?
Pythonには、さまざまなフレームワークがありますが、どのフレームワークを選べば良いのでしょうか?
個人的な見解から、過去にWebフレームワークの開発経験があるならばDjango、初めてのWeb開発であればFlaskを選ぶと良いでしょう。
Flaskは、軽量なマイクロフレームワークで、必要最低限の機能しかないという特徴があり、最小限の学習でWebページを公開することができます。
Djangoは、認証システム、管理インターフェース、ORM(オブジェクト関係マッピング)など、開発に必要なツールが一体化されている反面、初期の学習コストが高いです。
Djangoの方が、便利な反面、使うためにはさまざまな前提知識が必要になるので、初めてWebページを作成する方は、シンプルなFlaskを選ぶと良いでしょう。もちろん、自分が挑戦してみたい方を選ぶのも良いと思います。
【関連】FlaskとDjangoのどちらが学習コストが低いのか?
どのようなアプリケーションが作成できるのか?
FlaskやDjangoではさまざまなWebアプリを作成することができます。
例えば、SNSアプリ、ブログ、チャットアプリなどさまざまです。
では、それらを作成するには、どうしたらいのでしょうか?
そこでおすすめなのが、当サイトのFlask Web Academyです。以下のようにさまざまなアプリをつくりながらFlaskを学べるカリキュラムがあります。
また、ブラウザ上でコーディングができるので環境の準備の手間がありません。
一部の講座は無料で実施できるので、興味のある方は是非お試しください!
【関連】Pythonで作りたいものがない時に何をつくればいいのか?
実際にシンプルなWebアプリケーションを作ってみよう
ここで、シンプルなHello Worldと表示する、簡単なWebアプリケーションを作ってみましょう。
Pythonのインストール
FlaskはPythonというプログラミング言語で作られたWebフレームワークです。つまり、Flaskを動作させるためには、Pythonをインストールする必要があります。
Pythonがインストールされていない場合は、Pythonの公式サイトからインストールします。最新の安定版をダウンロードし、インストール手順に従ってください。
仮想環境の設定
Pythonのインストールが完了したら、仮想環境を作成します。
仮想環境は、プロジェクトごとに独立したPython環境を提供します。これにより、異なるプロジェクト間で依存関係が干渉することを防ぎます。
以下のコマンドを実行して、仮想環境を作成します。
# 仮想環境の作成
python -m venv mvenv
上記のmvenvの部分は、仮想環境名です。仮想環境名は何でも大丈夫です。
その後、仮想環境を有効にします。OSによって、有効化のコマンドが違うので注意しましょう。
# 仮想環境の有効化
# Windowsの場合
mvenv\Scripts\activate
# MacOS/Linuxの場合
source mvenv/bin/activate
Flaskのインストール
最後にFlaskのインストールをします。
以下のコマンドを実行しましょう。
pip install Flask
これでFlaskの準備が完了です!
初めてのFlaskアプリケーション
では、実際にFlaskアプリケーションを作成してみましょう。まず、簡単な「Hello, World!」アプリケーションから始めます。
アプリケーションの作成
まず、app.pyというファイルを作成して、以下のように記述します。
from flask import Flask
app = Flask(__name__)
@app.route('/')
def hello_world():
return 'Hello, World!'
if __name__ == '__main__':
app.run(debug=True)
アプリケーションの実行
次にアプリケーションを実行します。以下のコマンドを実行しましょう。
python app.py
ブラウザでhttp://127.0.0.1:5000/にアクセスすると、「Hello, World!」と表示されます。
このように、設定することで、シンプルなWebアプリケーションが作成できます。ここから、データベースの処理やフォームの作成などを学ぶことで、より複雑なWebアプリケーションを学ぶことができます。
【参考】【初心者向け】Flaskの始め方解説!PythonのインストールからWebページの表示など
Webアプリケーションを作るためにどのような知識が必要か
ここまで、簡単なWebページを表示するWebアプリケーションを作成しました。
さらに複雑なWebアプリケーションを作るためには、どのような知識が必要でしょうか?
以下の表にまとめました。
分野 | 項目 | 必要な知識 |
---|---|---|
プログラミング言語 | Python | 基本的な文法と構文 |
HTML/CSS | HTML: ページ構造、CSS: スタイル設定 | |
JavaScript | クライアントサイドの動的操作 | |
データベース | SQL | SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEなどの基本的なクエリ |
ORM | Django ORM、SQLAlchemyの使用方法 | |
バックエンド | サーバーサイドの処理 | DBとの連携、リクエストとレスポンスの処理、セッション管理、ユーザー認証、データバリデーション |
APIの設計 | RESTful APIの設計と実装、エンドポイントの定義、JSON形式のデータやり取り | |
バージョン管理 | Git | 基本的なコマンド(commit、push、pull、branch)、GitHubの使い方 |
インフラ | Linux | 基本的なコマンド、apacheやnginxなどのWebサーバーの知識 |
Docker | インフラのコンテナ化 | |
AWS,Azure | Webアプリケーションを公開 |
上記の内容は基本的な部分ですが、これらを知ることでさまざまな応用をすることができます。まずは、基本的な内容を学習してみましょう。
まとめ
今回の記事では、PythonでWebアプリケーションを作成する方法について解説しました。
まずはWebフレームワークの特徴を知り、FlaskやDjangoのどちらかを使うのかを検討しましょう。
どちらのフレームワークでもさまざまなWebアプリを作成することが可能です。しかし、さまざまな知識も必要になります。一つ一つ勉強して、Webアプリ開発のスキルを高めましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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