Linuxで簡単に始めるPythonプログラミング入門
2024年8月26日
こんにちは!
Pythonは、そのシンプルな文法と強力な機能で、プログラミング初心者からプロフェッショナルまで幅広く利用されているプログラミング言語です。
特に、データ分析、Web開発、機械学習など、さまざまな分野で使われています。
Linuxはオープンソースのオペレーティングシステムで、多くのサーバーや開発環境で使われており、Pythonとの相性も抜群です。
今回の記事では、Linux環境でPythonを入門するための手順を、具体的な例を交えながらわかりやすく説明していきます。
では、早速始めましょう!!
LinuxでPythonを始める前に
Pythonの入門を始める前に、Linuxのおさらいをしておきましょう。
なぜLinuxでPythonを学ぶのか?
Linuxは、プログラミングや開発環境を整えるのに非常に適したOSです。
Linuxは多くのディストリビューション(Ubuntu、Fedora、Debianなど)がありますが、共通してオープンソースであり、コミュニティによるサポートが充実しています。
また、Linuxの多くのディストリビューションにはPythonが標準でインストールされています。これにより、初めてのプログラミングでもすぐにPythonのコードを書き始めることができます。
必要な基礎知識
LinuxでPythonを始めるにあたって、基本的なコマンドライン操作を理解しておくと便利です。
以下は基本的なコマンドの例です。
#現在のディレクトリにあるファイルやディレクトリを一覧表示
ls
#カレントディレクトリを移動するためのコマンド
cd
#新しいディレクトリを作成
mkdir
#現在の作業ディレクトリのパスを表示
pwd
#ファイルを編集
vi
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Pythonのインストールと環境設定
Pythonのインストール
まずは、LinuxへPythonをインストールしましょう。
ほとんどのLinuxディストリビューションにはPythonが標準でインストールされていますが、インストールされていない場合や最新バージョンにアップデートしたい場合は、以下のコマンドを実行します。
Ubuntu,Debianの場合
sudo apt update
sudo apt install python3
Fedoraの場合
dnf install python3
これでPythonがLinuxへインストールされます。
Pythonのバージョン確認
次に、Pythonが正しくインストールされているかどうかを確認します。
以下のコマンドを実行しましょう。
python3 --version
コマンドを実行すると、Python3のバージョンが表示されます。もし表示されない場合は、Pythonがインストールされていない可能性があります。
仮想環境の設定
Pythonで開発を行う際に、仮想環境を使うことをお勧めします。
仮想環境を使うことで、プロジェクトごとに異なるPythonのバージョンやライブラリをインストールでき、環境が混ざることを防げます。
仮想環境の設定を行わなくてもPythonを動作することは可能です。
仮想環境を作成するには、以下のコマンドを実行します。
python3 -m venv myenv
#書式
python3 -m venv [仮想環境名]
仮想環境を有効にするには以下を実行します。
source myenv/bin/activate
仮想環境が有効になると、ターミナルのプロンプトに (myenv) と表示されます。
この状態でPythonを実行すると、仮想環境内のPythonが使われます。
仮想環境を終了するには、deactivate コマンドを実行します。
これで、Pythonの準備が整いました。
Pythonの基本的な文法
ここから、Pythonコマンドを使っていきましょう。
インタラクティブ環境を起動
次のコマンドを入力してPythonのインタラクティブ環境を起動します。
python
これでインタラクティブ環境が起動し、次のようなプロンプト(>>>
)が表示されます。
Pythonのインタラクティブ環境では、Pythonコマンドを実行するとすぐに結果が表示されます。
この環境を利用して、Pythonの基本的な文法を実際に試すことができます。
また、Pythonを実行するには、ファイルを作成して、そのファイルを実行する方法もあります。
Hello, World!
インタラクティブ環境で最初のプログラム「Hello, World!」を実行してみましょう。
プロンプトに以下を入力してEnterを押します。
print("Hello, World!")
すると、次のように結果が表示されます。
print文は文字を出力するためのものです。
変数とデータ型
変数とデータ型を表示させてみよう
次に、変数を使ってみましょう。以下のコードをインタラクティブ環境で一行ずつ入力して、各ステップでの結果を確認します。
x = 10
変数xに値10を代入しました。次に、xの値を表示してみましょう。
print(x)
コマンドを実行すると、10と表示されます。
次に、文字列を変数に代入してみます。
name = "Alice"
print(name)
コマンドを実行すると、”Alice”と表示されます。
また、データ型を確認するには type()
関数を使います。
type(x)
type(name)
Pythonでは、このようにデータを扱います。
データ型の一覧
データ型 (Type) | 説明 | 例 |
---|---|---|
int | 整数型 (Integer) | x = 10 |
float | 浮動小数点数型 (Floating Point) | y = 3.14 |
str | 文字列型 (String) | name = “Alice” |
bool | ブール型 (Boolean) | is_student = True |
list | リスト型 (List) | numbers = [1, 2, 3] |
tuple | タプル型 (Tuple) | coordinates = (10, 20) |
dict | 辞書型 (Dictionary) | person = {“name”: “Bob”, “age”: 25} |
set | セット型 (Set) | unique_numbers = {1, 2, 3} |
条件分岐
プログラムの流れを制御するために、条件分岐を使います。
Pythonでは、if文を使って条件分岐を行います。
if x > 5:
print("xは5より大きい")
else:
print("xは5以下")
このコードは、x
が5より大きい場合は「xは5より大きい」と表示し、そうでない場合は「xは5以下」と表示します。
Pythonではインデント(空白)が重要で、条件の後に続くブロックをインデントで表します。
ループ
ループは、同じ処理を繰り返すために使います。Pythonでは forループとwhileループがよく使われます。
それぞれの使い方について解説します。
forループ
forループは以下のように使用します。
for i in range(5):
print(i)
このコードは0から4までの数字を順に表示します。range(5)は、0から4までの数値のリストを生成します。
whileループ
whileループは以下のように使用します。
count = 0
while count < 5:
print(count)
count += 1
このコードは、countが5未満である限りループを続け、countの値を表示します。
countはループのたびに1ずつ増加します。
このようにforやwhileを使用します。
まとめ
今回の記事では、Linux環境でPythonを入門するための基本的な手順を解説しました。
Pythonのインストール方法、仮想環境の設定、基本的な文法、について説明しましたが、これらはPythonのほんの一部に過ぎません。
Linux環境でPythonを学ぶことで、オープンソースの力を活用し、柔軟で強力な開発環境を手に入れることができます。
ぜひ、自分のペースで学び続け、さまざまなプロジェクトにPythonを活用してみてください。プログラミングの楽しさを体験し、新しいスキルを身につけるための第一歩を踏み出しましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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