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Flaskのバージョンを確認する方法は?

flask

2024年8月16日

こんにちは!

Flaskは、Pythonでウェブアプリケーションを構築するためのフレームワークです。軽量で柔軟性が高く、シンプルなアプリケーションから複雑なシステムまで幅広く対応できるのが特徴です。

しかし、Flaskで開発を進める際に、特定のバージョンのFlaskを使用しているかどうかを確認することがあります。

特に複数のプロジェクトを抱えている場合、バージョンの違いが原因で問題が発生することもあります。

今回の記事では、Flaskのバージョンを確認するための方法を紹介します。

Flaskのバージョンを確認する方法

Flaskのバージョンを確認する方法は、以下の3パターンあります。

  • pythonコマンドから確認する方法
  • flaskコマンドから確認する方法
  • pipコマンドから確認する方法

それぞれについて、詳しく解説します。

pythonコマンドから確認する方法

まずは、pythonコマンドから確認する方法です。

以下のコマンドを実行します。

python -m flask --version

実行すると、以下のように、Flaskのバージョンが表示されます。

python -m flask --version

pythonコマンドの-mオプションは、Pythonインタープリターにモジュールをスクリプトのように実行するよう指示します。

これは、指定されたモジュールを見つけ、そのモジュールのスクリプトやパッケージ内で定義されたエントリポイントを実行する方法です。
今回のpython -m flask というコマンドは、Flaskモジュールを実行しています。

flaskコマンドから確認する方法

次は、flaskコマンドから確認する方法です。

以下のコマンドを実行します。

flask --version

実行すると、pythonコマンド同様、Flaskのバージョンが表示されます。

flask --version

flask –version コマンドは、Flaskのコマンドラインインターフェースを使用して、現在インストールされているFlaskのバージョン情報を表示するためのコマンドです。

このコマンドは、Pythonのインタープリターを明示的に使わずに、直接Flaskのバージョンを確認するために使用されます。

pipコマンドから確認する方法

最後にpipコマンドから確認する方法です。

pip show flask

コマンドを実行すると、以下の部分にFlaskのバージョンが表示されます。

pip show flask

pip show は、Pythonのパッケージ管理ツールである pip のコマンドの一つで、インストール済みのパッケージに関する詳細情報を表示するために使用されます。

このコマンドを使用すると、指定したパッケージのバージョン、インストール場所、依存関係などの情報を取得できます。

Flaskのバージョンを管理するために

Flaskのバージョン管理は、特に大規模なプロジェクトやチームでの開発において非常に重要です。

以下にいくつかのベストプラクティスを紹介します。

1.仮想環境の使用

Flaskのバージョンを管理するために、仮想環境の利用をおすすめします。

プロジェクトごとに仮想環境を作成し、その中で必要なパッケージや特定のバージョンをインストールします。これにより、異なるプロジェクト間での依存関係の競合を避けることができます。

仮想環境は、以下のコマンドで作成することができます。

python -m venv venv

そして、以下のコマンドで有効化します。

#mac,Linuxの場合
source venv/bin/activate

#Windowsの場合
venv\Scripts\activate

仮想環境が有効になると、コマンドラインのプロンプトに (venv) というプレフィックスが表示されます。これにより、仮想環境がアクティブになっていることが確認できます。

2.requirements.txtファイルの活用

Flaskのバージョンを管理するためには、requirements.txtを活用しましょう。

pip freezeコマンドを使用して、現在の仮想環境にインストールされているすべてのパッケージとそのバージョンをrequirements.txtファイルに書き出します。

pip freeze > requirements.txt

このファイルを他の開発者と共有することで、同じ環境を再現できます。

3.バージョンロック

特定のバージョンでFlaskをインストールする場合は、pip install flask==2.1.1のように、バージョン番号を指定してインストールすることをお勧めします。

これにより、意図しないバージョンアップによる問題を防ぐことができます。

このように、仮想環境の利用やrequirements.txtファイルの活用、バージョンロックを実施することで、Flaskのバージョンを適切に管理することができます。

まとめ

今回の記事では、Flaskのバージョンを確認する方法について解説しました。

今回ご紹介した方法は、以下の3パターンです。

  • pythonコマンドから確認する方法
  • flaskコマンドから確認する方法
  • pipコマンドから確認する方法

どれかの方法でFlaskのバージョンを確認できることを解説しました。また、バージョン管理をするための方法についてもあわせて解説しました。

Flaskのバージョンの確認や管理はチーム開発する場合は重要になります。

今回の記事が、アプリケーション開発のお役に立てれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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