FlaskとDjangoのどちらが学習コストが低いのか?
2024年7月24日
こんにちは!
今回の記事では、FlaskとDjangoのどちらが学習コストが低いのかについて解説したいと思います。
Flask、DjangoともにPythonで作られたWebフレームワークです。それぞれ異なる特徴を持ち、初心者から経験者まで多くの開発者に利用されています。
ここでは、両者の違いを中心に、学習コストと最適な学習方法について詳しく解説します。
FlaskとDjangoとは?
まずは、FlaskとDjangoの概要から簡単に解説します。
Flaskとは?
Flaskは軽量なマイクロフレームワークで、シンプルで柔軟性が高いのが特徴です。
必要最低限の機能しか提供しておらず、開発者は自由に他のライブラリやツールを組み合わせて使用できます。
Flaskは初心者にとっては学びやすく、迅速にプロトタイプを作成するのに適しています。
Flaskの詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【関連】Flaskとは?Pythonのマイクロフレームワークを徹底解説
Djangoとは?
Djangoはフルスタックフレームワークで、多くの機能が標準で備わっており、堅牢で拡張性の高いアプリケーションを迅速に構築できます。
認証システム、管理インターフェース、ORM(オブジェクト関係マッピング)など、開発に必要なツールが一体化されています。
その他、PythonでつくられたWebフレームワークの概要や違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【関連】PythonのWebフレームワークには何があるの?【Flask、Django、FastAPI・・・】
FlaskとDjangoの学習コストの比較
続いて、それぞれのフレームワークの特徴をもとに学習コストについて考えてみましょう。
Flaskの学習
Flaskは、軽量なマイクロフレームワークで、必要最低限の機能しか提供していません。
そもため、簡単なWebページであればすぐに作成することが可能です。
例えば、LP(ランディングページ)のような1ページだけ表示するシステムを作成したいとします。
その場合、アプリケーションファイル(app.py)とテンプレート(index.html)があれば最低限のWebページが作成することができます。
コードも以下のようにシンプルです。
from flask import Flask, render_template
app = Flask(__name__)
@app.route('/')
def home():
return render_template('index.html')
if __name__ == '__main__':
app.run(debug=True)
このように、簡単なWebページの開発だけであれば、初期の学習コストが少なくて済みます。
しかし、さまざまな機能を実装していく際に、追加で学習する必要があります。
例えば、ログイン機能を追加する場合は、データベースの設定や、ログインの仕組みなどを学習する必要があります。
Djangoの学習
Djangoは、認証システム、管理インターフェース、ORM(オブジェクト関係マッピング)など、開発に必要なツールが一体化されています。
そのため、Djangoを使うためには、上記のシステムをある程度理解しておく必要があります。
しかし、最初の学習コストは高いが、標準機能が豊富なため、学習後は効率的に開発可能です。
また、学習教材や技術ブログなど、FlaskよりもDjangoの方が資料が豊富なため、何かわからないことがあった際に、解決しやすいこともあります。
FlaskとDjangoの学習コスト比較
まとめると以下のようになります。
- Flask・・・初期の学習コストが少ない。基本的な理解だけで小規模なアプリケーションを開発可能できる。
- Django・・・初期の学習コストは高い。多機能だが、一度学習すると、多くの機能をすぐに活用可能。
上記のような特徴を理解した上で、どちらが良いのかを判断しましょう。
個人的には、Flaskの方が簡単で直感的に理解しやすいと思っています。
しかし、別言語のWebフレームワーク(LaravelやRuby on Rails)の開発経験がある方は、Djangoの方が学びやすいと思います。
最適な学習方法とは?
ここで、最適な学習方法について説明したいと思います。
最適な学習方法とは、実際に作りながら学ぶということです。
例えば、SNSアプリやブログサイトのような普段使われているWebアプリケーションを作りながら学習を進めます。
そこでおすすめなのが、当サイトのFlask Web Academyです。以下のようにさまざまなアプリをつくりながらFlaskを学べるカリキュラムがあります。
また、ブラウザ上でコーディングができるので環境の準備の手間がありません。
一部の講座は無料で実施できるので、興味のある方は是非お試しください!
まとめ
今回の記事では、FlaskとDjagoの学習コストについて解説しました。
学習コストは、Flaskが低めである一方、Djangoは初期学習コストが高いものの、長期的には効率的な開発が可能です。
自分の目的に合わせたフレームワークを選び、効果的な学習方法を取り入れて、スムーズに開発スキルを向上させましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
Pythonの基礎から応用まで学べる
Python WebAcademy
Python WebAcademyでは、Pythonの基礎からアーキテクチャなどの応用的な内容まで幅広く学べます。また、ブラウザ上で直接Pythonコードを試すことができ、実践的なスキルを身につけることが可能です。
無料で試すインフラの学習はInfraAcademy
おすすめの記事